年齢と共に食べる量が減ってしまいがちな高齢者は、なるべく効率的にカロリーを摂取することが大切です。おすすめは、少量でも高カロリーな食べ物。
コンビニやスーパーで買える身近な食品にも、高齢者の栄養補給にぴったりの物がいろいろあります。
今回はそんな高カロリーな食べ物をまとめてピックアップ。便利な栄養補助食品についても一緒にご紹介していますので、ぜひ参考にしてください!
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高齢者に高カロリーな食べ物が必要なのはなぜ?
高齢になると様々な理由から、徐々に食が細くなってしまいます。
- 噛む力や飲み込む力が弱くなる
- 運動量が減って食欲が落ちる
- 胃腸の働きが低下する
- 認知症が進行する
食べる量が減ると、当然ながら栄養摂取量も減ります。とはいえ、若い頃と同じ食事量に戻すことは難しいため、高齢者は少量の食事で効率的にカロリーや栄養を摂ることが必要とされるのです。
高タンパクであることも大事!
単純にカロリーだけを摂るのであれば、甘いお菓子やパン・揚げ物・インスタント食品など、糖分や脂肪分が多い食べ物がいろいろ挙げられます。
しかし、高齢者の食事は栄養の質も非常に重要です。特にタンパク質は筋肉の元になる大切な栄養素なので、高カロリーかつ高タンパクな食事を摂ることが最も理想的だと言えます。
コンビニやスーパーで買える!高カロリーな食べ物
コンビニやスーパーで買える身近な食べ物の中にも、効率的にカロリーを摂取できる物がいろいろあります。おすすめは以下のような食べ物です。
牛乳
牛乳は飲み物の中ではカロリーが高く、たんぱく質や脂質も多めです。また、不足しがちなカルシウムも豊富に含むため、積極的に摂りたい食品です。
そのまま飲むのはもちろんですが、スープ・煮込み料理・グラタン・パン粥など、いろいろな料理に使うとよいでしょう。嚥下力が低下している方は、適度なとろみを付けると飲み込みやすくなります。
卵
卵は完全栄養食と呼ばれるほど栄養価が高く、食物繊維とビタミンC以外のほぼすべての栄養を含んでいます。安価で幅広い料理に使えるため、毎日でも摂りたい食べ物の一つです。
ちなみに以前は、コレステロールの元になるという理由から、「卵は1日1個まで」と言われていました。しかし、現在は厚生労働省による摂取目標量がなくなり、1日1個以上の卵を食べても大きな問題はないとされています。
高齢者の食事には、だし巻き卵・スクランブルエッグ・かきたま汁など、やわらかく飲み込みやすい料理がおすすめです。
チーズ
チーズは生乳の水分を抜いて作る食べ物なので、牛乳よりもさらに栄養が凝縮しています。6Pチーズ1個分の栄養は、牛乳約100ml分に近い量になるほどです。また、チーズは認知症や高血圧の予防にも効果があると言われています。
嚥下力に問題がなければどんなチーズでもかまいませんが、噛む力や飲み込む力が弱っている方はとろけるチーズが食べにくいことがあるので注意しましょう。プロセスチーズを小さく切ったり、粉チーズやカッテージチーズを料理に混ぜたりすると食べやすくなります。
魚の缶詰
魚は良質な脂質やたんぱく質を豊富に含む食べ物で、病気の予防にも役立つ優秀な食材です。ただ、調理の仕方によっては食べにくかったり、骨が気になったりする場合があります。
そこでおすすめなのが、骨までやわらかく調理された缶詰の魚です。
魚の缶詰は水分が多く、煮汁にたくさんの栄養が溶け出しています。おかずとしてそのまま食べるのはもちろん、おかゆに混ぜて雑炊風にしたり、卵とじにしてさらに栄養をアップさせたりと、アレンジを楽しんでみましょう。
ハンバーグ
肉類も効率的にカロリーやたんぱく質を摂れる食べ物ですが、高齢者にとっては食べづらい場合が多いことが難点です。噛みにくい・飲み込みにくいと感じるようであれば、挽肉を食べやすく調理したハンバーグがよいでしょう。
ハンバーグは介護食でも人気のメニューです。歯ぐきや舌でつぶせるくらいにやわらかく調理された物も多いので、ぜひ普段の食事に取り入れてみてください。
マヨネーズ
マヨネーズは油・卵・お酢などを使って作られており、大さじ1杯で約100kcalのエネルギー量があります。そのため、食材にカロリーをプラスしたい時にぴったりの調味料です。
また、マヨネーズには適度なとろみがあるので、水分が少ない食材との相性が抜群です。ゆで卵・じゃがいも・かぼちゃ・ブロッコリー・肉や魚など、そのままでは食べにくい食材と和えて、なめらかさを出すのに適しています。
植物油
油は脂質そのものなので、少量でも非常にカロリーが高いのが特徴です。ただし、コレステロールや中性脂肪の元になる「飽和脂肪酸」と、コレステロールや中性脂肪を減らす「不飽和脂肪酸」とに分かれるので、選び方に注意しましょう。
不飽和脂肪酸を多く含むのは、植物由来の油です。キャノーラ油(なたね油)・オリーブ油・ごま油・べに花油・こめ油など、植物油にはいろいろな種類があるので、お好みで使い分けてみましょう。
高齢者におすすめの高カロリーなおやつ!
1回の食事量が少なくなりがちな高齢者は、1日3食食べていても栄養不足になる心配があります。そんな時は、カロリーが高めのおやつを食べて栄養を補いましょう。おすすめは以下のような食べ物です。
ヨーグルト
ヨーグルトには牛乳の栄養分が詰まっており、さらに乳酸菌が腸の働きを助けます。適度なとろみがあって食べやすく、高齢者のおやつにぴったりです。
カロリーをさらにアップさせるなら、つぶしたバナナを混ぜたり、はちみつや植物油などをかけてみましょう。また、栄養が凝縮しているギリシャヨーグルトや高タンパクヨーグルトを選ぶのもおすすめです。
プリン
牛乳や卵で作られているプリンは、タンパク質の補給にぴったりのおやつです。高齢者向けの栄養補助食品にもプリン風のデザートは多くあり、フルーツ・コーヒー・抹茶など、いろいろな味が揃っています。
市販のプリンでは、生クリームがかかっているタイプがより高カロリーです。ホイップクリームをあとからトッピングして、見映えを良くするのもいいですね。
アイスクリーム
プリンと同様に、アイスクリームも牛乳や卵で作られています。アイスクリームはタンパク質の補給になるだけでなく、食欲が落ちやすい夏の時期でも食べやすいというメリットがあります。
おすすめは栄養補助食品のアイスクリームです。アイスクリームは冷凍で長期保存できるので、ネットなどでまとめて購入しておくのもよいでしょう。
甘酒
甘酒には米麹を使った物と酒粕を使った物があり、どちらも飲み物としてはカロリーが高めです。特に米麹の甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価が高く、アミノ酸・食物繊維・ビタミンB群などを豊富に含んでいます。
米麹の粒が飲みにくい場合は、ミキサーにかけてなめらかに仕上げましょう。また、牛乳や豆乳で割るとタンパク質をプラスできます。
こしあん
小豆は食物繊維やタンパク質が豊富で、ビタミンB群やミネラルなども含んでいます。また、あんこは砂糖を使って甘く煮てあるので、カロリーが高めです。
高齢者には口あたりのいいこしあんがおすすめです。お好みの和菓子を食べるのが一番ですが、大福や団子などはのどに詰まる恐れがあるので十分注意しましょう。食べにくさの解消やカロリーアップのために牛乳を一緒に飲むのもおすすめです。
栄養補助食品も少量で高カロリー!
市販の栄養補助食品も、少量でカロリーをたくさん摂れる理想的な食べ物です。ここでは、ドラッグストア・スーパー・ネットなどで取り扱いが多い3つの商品をご紹介しましょう。
明治「メイバランス」
引用:明治
たんぱく質・脂質・糖質・食物繊維・ビタミン・ミネラルの6大栄養素をバランスよく配合した栄養補助飲料。特に「ミルクテイストシリーズ」は味の種類が多く、定番の人気商品です。
この他にも、明治ブルガリアヨーグルトの乳酸菌を配合した「発酵乳仕込みシリーズ」や、飲み込みやすいゼリータイプの「ソフトJelly」、食べ切りサイズの「メイバランスアイス」など、いろいろな商品が揃っています。
ネスレ「アイソカル」
引用:ネスレ
ゼリー・ドリンク・おかゆなど、いろいろな形態の商品が揃う栄養補助食品。特に高カロリーなのは、100mlに200kcalものエネルギーが詰まったドリンク「アイソカル100」です。
また、カップ入りゼリー「アイソカルゼリー ハイカロリー」も、1食分が150kcalとかなりの高カロリー。12種類もの味があり、凍らせてアイス風にしたり、かき混ぜてドリンク風にしたりと、アレンジを楽しめます。
森永乳業クリニコ「エンジョイクリミール」
引用:森永乳業クリニコ
たんぱく質・脂質・糖質・食物繊維・ビタミン・ミネラルをバランスよく含む栄養補助飲料。森永乳業が保有する数千種類の菌の中から厳選された「シールド乳酸菌」も配合されています。
また、脂質ゼロの「エンジョイすっきりクリミール」や、糖質を調整した「エンジョイクリミールFiber+」など、脂質や糖質を控えたい方におすすめのタイプもあります。
高齢者向け介護食の宅配弁当もおすすめ!
1回の食事からしっかり栄養を摂ることが重要な高齢者には、栄養バランスに優れた宅配弁当の介護食もおすすめです。ここでは、人気の3社をご紹介しましょう!
ウェルネスダイニング
販売会社名 | ウェルネスダイニング株式会社 |
料理ジャンル | 和/洋/中(制限食) |
1食当たり | 648円〜 |
送料 | 無料 ※条件あり |
最小注文数 | 7食 |
ご飯の有無 | × |
到着時の状態 | 冷凍 |
購入方法 | 定期 |
会社ホームページ | https://www.wellness-dining.com |
初回割引・特典 | 公式サイトはこちら |
「ウェルネスダイニング」には「やわらか宅配食」という介護食があります。やわらか宅配食は「ちょっとやわらかめ(275kcal)・かなりやわらか(216kcal)・ムースやわらか(237kcal)」の3タイプ。それぞれ1食あたりの平均エネルギー量がしっかり調整されています。
また、メニューの種類が豊富なので、毎日食べても飽きる心配がないのが大きな魅力。食事に関するお悩みを管理栄養士に気軽に相談することも可能です。
ウェルネスダイニングは食事制限が必要な人や健康に気を遣っている人のために、美味しくて健康的な宅配弁当を提供しています。 無料で管理栄養士に相談もできるウェルネスダイニングは、宅配弁当を提供するだけではなく、食生活全体をサポートしてくれ[…]
ベネッセのおうちごはん
販売会社名 | 株式会社ベネッセパレット |
料理ジャンル | 健康和食 |
1食当たり | 590円〜864円 |
送料 | 790円〜 |
最小注文数 | 4食 |
ご飯の有無 | × |
到着時の状態 | 冷凍 |
購入方法 | 定期 |
会社ホームページ | https://www.benesse-palette.co.jp |
初回割引・特典 | 公式サイトはこちら |
「ベネッセのおうちごはん」の介護食は、「冷凍やわらか食」と「ムースのおかず」の2種類です。
「冷凍やわらか食」は食材の見た目はそのままに、歯ぐきでつぶせるやわらかさ。1食あたりが325kcal以上・タンパク質18g以上と高カロリー&高タンパクです。
一方、「ムースのおかず」は舌でつぶせるやわらかさ。1食あたり280kcal以上・タンパク質12g以上と、こちらもカロリーとタンパク質が高めに調整されています。
「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」などでお馴染みのベネッセですが、有料老人ホームの運営や介護事業にも取り組んでいるのをご存知でしょうか? ベネッセのおうちごはんは、自宅で暮らすシニア世代に「美味しくて健康的な食事」を届けたいという想いか[…]
メディカルフードサービス
販売会社名 | メディカルフードサービス株式会社 |
料理ジャンル | 和/洋/中/(制限食) |
1食当たり | 814円〜960円前後 |
送料 | 送料込み |
最小注文数 | 6食 |
ご飯の有無 | × |
到着時の状態 | 冷凍 |
購入方法 | 都度・定期 |
会社ホームページ | https://www.medifoods.jp/corp/index.htm |
初回割引・特典 | 公式サイトはこちら |
「メディカルフードサービス」には「やわらか食」と「ムース食」の2種類の介護食があります。
「やわらか食」は普通タイプ・栄養強化タイプ・減塩タイプの3種類。栄養強化タイプなら、1食あたりの基準栄養価が325~335kcal・タンパク質が18.2~23.5gと、高カロリー&高タンパクに調整されています。
一方、「ムース食」も1食あたりが284~410kcalとかなりの高カロリー。タンパク質も8g以上摂れるので栄養満点です。
体のために健康に気づかった食事をしたいと思っても、毎日食事のたびに意識して用意するのは大変です。 そんな時に頼れるのがメディカルフードサービス。制限食に特化したお弁当を販売し、介護施設や医療機関でも利用実績がある宅食サービスです。 […]
高齢者向け宅配弁当は他にもいろいろ!
高齢者向けの宅配弁当は他にもいろいろあります。こちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください!
年を重ねると噛む力や飲み込む力が弱くなったり、食べる量が減ってしまうもの。そんな高齢者の食事の悩みに応えてくれるのが、宅配弁当の介護食です。 「手軽・食べやすい・栄養バランスがいい」とメリットの多い宅配介護食について、選び方のポイント[…]
高齢者はカロリーをしっかり摂ることが大事!
年齢のせいで食が細くなってきたら、1回の食事でいかにきちんと栄養を摂るかが大切です。高カロリーかつ高タンパクな食べ物を選んで、効率よくエネルギーを摂取しましょう。ぜひ栄養補助食品や宅配弁当なども取り入れて、食事そのものを楽しんでくださいね!