暑い夏、「最近ごはんが食べられない」「さっぱりしたものしか受け付けない」とお悩みではありませんか?
気温や湿度が高い時期は、体調を崩しやすく、毎日の食事もおろそかになりがちです。
本記事では夏の“食欲がない”悩みの原因や対策、さっぱり食べられるレシピやコンビニで買えるおすすめアイテムまで、管理栄養士監修でくわしく解説します。
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この記事の監修者 管理栄養士 石川 いずみさん 医療系企業にて管理栄養士として勤務し、年間100件以上の個別栄養相談を担当。加齢に伴う健康課題や女性のライフステージに応じた栄養管理、若年層の食生活改善まで、幅広い年代への指導経験を持つ。現在はフリーランスとして、管理栄養士の知見を活かし、健康・食分野の記事執筆や監修を中心に活動中。 |
| ※本記事で紹介している商品にはPR商品を含みますが、ランキング・コンテンツ内容はリーミー編集部調査をもとに作成しています。また本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。 |
夏の体調不良や食欲不振の症状が重い・長引く場合は、無理せず医療機関を受診してください。
目次
夏に「食欲がない」と感じるのはなぜ?
夏になると「ごはんが進まない」「食事を作る気力がわかない」と感じる方は多くいます。
この“夏バテ”による食欲不振は、主に以下のような理由で起こります。
- 暑さによる自律神経の乱れ
高温多湿の環境が続くと、自律神経のバランスが崩れやすくなり、胃腸の働きが低下します。 - 発汗による水分・ミネラルの不足
汗と一緒に水分やミネラルが体外へ失われ、これが食欲減退に。 - 冷たい飲み物・食べ物の摂りすぎ
冷たいものを摂りすぎると、胃腸が冷えて消化機能が落ちやすくなります。 - 睡眠不足や疲労の蓄積
夜も寝苦しい日が続くと、疲れがとれず、体力も消耗しやすくなります。
石川いずみさん
「食欲がない」と感じる日が何日も続いたり、体重減少や強いだるさ、めまいを感じる場合は、早めに専門医へご相談ください。
夏でも食欲を保つためのコツ
「食欲が出ないから…」と何も食べないのではなく、少しの工夫で食べやすくなることも。日々の食事や生活でできるポイントをご紹介します。
夏バテ対策のポイント
- 体をクールダウン
冷房や扇風機を上手に使い、快適な室温で体調管理を。 - こまめな水分・ミネラル補給
麦茶やスポーツドリンク、経口補水液などを活用し、汗で失われたミネラルも意識的に補いましょう。 - 香りや彩りを楽しむ
山椒や大葉、みょうが、レモンなどの香味野菜や柑橘類は、食欲増進に役立つとされています。 - 冷たいもの・刺激物の摂り過ぎに注意
冷たい飲食物ばかりではなく、温かい汁物なども取り入れると胃腸への負担を軽減できます。
石川いずみさん
食欲が落ちている時は、ビタミン・ミネラルや水分補給をいつも以上に意識しましょう。香りの良い食材や彩りのある盛り付けも、気分転換に役立ちます。
「夏、食欲ない」時におすすめの簡単レシピ
「できれば何か食べたいけど、作るのもつらい…」そんな時にぴったりのレシピを集めました。どれも簡単に作れて、のどごしの良いメニューです。
冷たい麺類
- 梅しそそうめん
そうめんをゆで、梅干し・大葉・みょうがをトッピング。さっぱりとした香りと酸味が食欲をそそります。 - 熟成太ちぢれ麺 山椒香る味噌ラーメン
セブンイレブンからも「熟成太ちぢれ麺 山椒香る味噌ラーメン」が発売。ピリッとした香りが夏でも食べやすい(公式サイト参照)。
さっぱり丼・サラダ
- 鶏むね肉の香味だれ丼
しっとり蒸した鶏むね肉に、大葉やねぎ、生姜の香味だれをかけてご飯にのせるだけ。あっさりしつつ満足感も。 - 豆腐とトマトのサラダ
角切り豆腐とトマト、きゅうりをオリーブオイルやレモンで和えるだけ。火を使わずさっぱり食べられます。
作り置きできるおかず
- 夏野菜のマリネ
なす・パプリカ・ズッキーニなどを軽く炒め、酢とオリーブオイルで和え、冷蔵庫で冷やしておきましょう。 - 冷やし茶碗蒸し
通常の茶碗蒸しを冷蔵庫で冷やすだけで、つるっと食べやすくなります。
石川いずみさん
冷たい麺やさっぱりした丼、火を使わないサラダは、暑い時期にぴったり。具材をアレンジしながら楽しんでみてください。
夏の「食欲がない」時におすすめの市販アイテム
「今日は料理をする気力もない…」そんな日には、市販アイテムやコンビニ食品も味方に。
手軽に栄養補給できる商品
- 冷やし麺セット
コンビニやスーパーの冷やしうどん、冷やし中華は、のどごしも良く手軽です。
- ミネラル入りの麦茶やスポーツドリンク
汗で失われやすいミネラルを補いながら水分補給ができます。
- 野菜ジュース
ビタミンやミネラルを手軽に補給。
胃腸にやさしいサプリ・漢方
- 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)などの漢方薬
昔から食欲不振時のサポートとして使われています。用法・用量を守り、体調不良時は医師・薬剤師へご相談ください(クラシエ「半夏厚朴湯」公式サイト参照)。
石川いずみさん
「食事だけでは栄養が心配…」という時は、市販の冷やし麺や100%野菜ジュースも上手に活用しましょう。塩分や糖分の摂りすぎには注意が必要です。
よくあるQ&A
- Q. 夏になるとどうして食欲がなくなるの?
A. 暑さによる自律神経の乱れや水分・ミネラル不足、冷たい飲み物の摂り過ぎなどが主な要因です。 - Q. 食欲がない時でも摂っておきたい栄養素は?
A. 水分・ミネラル・たんぱく質・ビタミン類をバランスよく意識してとりましょう。とくに、水分とミネラルは熱中症予防のためにも欠かせません。 - Q. 市販でおすすめのアイテムは?
A. 冷たい麺や香味野菜は食欲がないときでも食べやすいのでおすすめです。汗によって失われるミネラルの補給や野菜不足対策として、ミネラル入りドリンクや100%ジュースも取り入れるとよいでしょう。 - Q. 体重が減る・気持ち悪いなど症状が強い場合は?
A. 数日以上続く場合や明らかな体調不良がある時は、無理せず医療機関に相談しましょう。
まとめ
夏は「食欲が出ない」「食事の支度もつらい」と感じる日が増えますが、少しの工夫で無理なく乗り切れます。水分・ミネラル補給や香り・彩りを意識しながら、冷たい麺や作り置きおかず、市販アイテムも活用してみてください。
毎日の食事を大切に、暑い夏を元気に過ごしましょう。
症状が重い・長引く場合は、無理せず医療機関を受診してください。
参考資料
- 農林水産省「旬の食材で夏バテ予防レシピ」











