【管理栄養士監修】フルグラで太る?痩せる食べ方と目的別おすすめグラノーラ徹底比較

  • 2024年6月30日
  • 2025年10月30日
  • コラム
フルグラは太るは食べ方の問題

手軽でおいしい「フルグラ(フルーツグラノーラ)」は、朝食に人気の食べ物。でも、ダイエット中は「食べると太る」という声が気になったり、「ダイエットに良いと聞いたのに、逆に太ってしまった」という経験はありませんか?

その悩み、実はフルグラ自体が悪いのではなく、あなたの「食べ方」に原因があるかもしれません。

フルグラで太るかは、食べる「量」や「タイミング」、そして「選び方」で9割決まります。

この記事では、管理栄養士監修のもと、フルグラで太ってしまう本当の理由から、ダイエットを成功させるための「正しい食べ方」、さらには「ダイエットに最適なフルグラ製品」まで、徹底的に解説します!


管理栄養士監修者プロフィール_石川いずみさん

この記事の監修者
管理栄養士 石川 いずみさん
医療系企業にて管理栄養士として勤務し、年間100件以上の個別栄養相談を担当。加齢に伴う健康課題や女性のライフステージに応じた栄養管理、若年層の食生活改善まで、幅広い年代への指導経験を持つ。現在はフリーランスとして、管理栄養士の知見を活かし、健康・食分野の記事執筆や監修を中心に活動中。
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目次

フルグラは本当に太る? ご飯やパンと徹底比較

「フルグラ=太る」というのは、実は誤解です。まずはフルグラとは何か、そしてなぜ太るイメージがあるのかを解説します。

フルグラとは?

フルグラは太るのか・そもそもフルグラとは何かを解説するイメージ画像

「フルグラ」とはグラノーラ(シリアル)にドライフルーツを混ぜた物で、カルビーが商標登録している商品名です。一般的には「フルーツグラノーラ」と呼ばれています。

そもそもグラノーラって何?

「グラノーラ」はシリアルの一種で、オーツ麦にナッツやシロップを加えて焼き上げた物です。よく比較される「オートミール」は、オーツ麦を蒸して圧縮したもので、甘みが加えられていない点が大きな違いです。

フルグラで太る主な理由は「糖質の摂りすぎ」

フルグラを食べると太るのはなぜ

フルグラは、シロップの甘み+ドライフルーツも混ざっているので、カロリーや糖質はやや高めです。

しかし、決してフルグラだけが飛びぬけて高カロリー・高糖質というわけではありません。主食として一般的なご飯・パン・シリアル類と比較すると、以下の通りです。

▼ 主食1食あたりのカロリー・糖質比較

主食の種類 目安量 カロリー 糖質
フルグラ(通常版) 50g 222kcal 31.6g
ご飯(白米) 茶碗1杯 (150g) 234kcal 53.4g
食パン(6枚切り) 1枚 (60g) 158kcal 26.6g
オートミール 1食分 (30g) 114kcal 17.9g

※数値は目安です

上記の表からもわかるように、フルグラはご飯より低糖質ですが、オートミールなどと比べると糖質は高めです。「食べ過ぎれば太るが、適量なら問題ない」ことがわかります。

では、なぜ太ってしまうのか?原因はシンプルです。

  1. 適量以上(50g以上)を食べている
  2. 3食に加えて「間食」として食べている
管理栄養士
石川いずみさん

美味しくて手軽なため、つい目分量で70g〜100gと食べてしまいがちです。それでは糖質オーバーとなり、太る原因になります。

また、フルグラは「おやつ」ではなく「主食」です。1日3食にプラスして間食として食べると、1日の総糖質量が過剰になります。

フルグラがダイエットの味方になる4つの理由

フルグラで太るどころか痩せるのか解説するイメージ画像

食べ方にさえ気をつければ、フルグラはダイエットの強い味方になります。その理由を4つ解説します。

理由1:食物繊維が豊富(腸内環境と便通)

フルグラの原料となるオーツ麦には食物繊維が豊富に含まれています。1食分(50g)で、バナナ約4本分もの食物繊維(約4.5g)が摂れることも。

食物繊維は腸内環境の維持をサポートし、便通改善に役立つ効果が期待できます。

理由2:満腹感を得やすい(噛み応え)

フルグラはご飯やパンよりもザクザクとした歯ごたえがあるので、自然とよく噛んで食べることが多くなります。

よく噛むことで満腹中枢が刺激され、適量でも満腹感を感じやすくなるでしょう。

理由3:スッキリをサポート(カリウムなどのミネラル)

フルグラの原料であるオーツ麦には、カリウム・鉄分・亜鉛・マグネシウムなどのミネラルも含まれています。

とくにカリウムは体内の水分バランスをととのえる働きがあり、体の健やかなめぐりをサポート。スッキリとした印象へ導きます。

理由4:手軽だから続けやすい(ダイエットの継続性)

ダイエットを成功させる最大の秘訣は「継続すること」。食生活を改善する場合も、手軽であることが大切なポイントです。

フルグラは調理の必要がなく、牛乳などをかけるだけですぐ食べられます。忙しい朝や疲れた夜でも、手軽に栄養バランスを整えられるため、ダイエットが継続しやすくなります。

【最重要】管理栄養士が教える!フルグラで痩せる「6つの食べ方ルール」

フルグラダイエットを成功させるためには、いくつかの重要なルールがあります。この6つを守るだけで、結果は大きく変わってきます。

ルール1:1食「50g」を厳守する(計量カップは必須)

フルグラダイエットの最大の敵は「目分量」です。必ず1食50gを計量カップやキッチンスケールで正確に量りましょう。

50gの目安は「お米1合カップ(180cc)の約9分目」です。

管理栄養士
石川いずみさん

目分量ではオーバーしていることも。ダイエット目的であれば、必ず計量カップやキッチンスケールを使ってください。このひと手間が成功の鍵です。

ルール2:かけるものは「低糖質」を選ぶ

フルグラ自体の糖質は守っていても、かけるものの糖質を見落としていませんか?
例えば、加糖タイプのヨーグルトや調整豆乳、ジュースなどをかけると、糖質はあっという間にオーバーしてしまいます。

ダイエット中にかけるものとしておすすめなのは、牛乳、無調整豆乳、アーモンドミルク(砂糖不使用)、プレーンヨーグルト(無糖)です。

▼ 比較表:フルグラにかけるもの(200ml / 100gあたり)

種類 カロリー (目安) 糖質 (目安) タンパク質 (目安)
普通牛乳 128kcal 9.6g 6.6g
無調整豆乳 88kcal 5.8g 7.2g
アーモンドミルク
(砂糖不使用)
39kcal 0.9g 1.0g
プレーンヨーグルト
(無糖・100g)
56kcal 4.9g 3.6g
管理栄養士
石川いずみさん

ダイエットを最優先するなら、「アーモンドミルク(砂糖不使用)」が圧倒的におすすめです。もし味が苦手なら、タンパク質も摂れる「無調整豆乳」を選びましょう。牛乳は意外と糖質があるので注意が必要です。

ルール3:食べるタイミングは「夜」も選択肢に

フルグラは朝食のイメージが強いですが、ダイエット目的なら「夕食」との置き換えも非常に効果的です。

「夜に糖質を摂ると太る(BMAL1の影響)」と聞いたことがあるかもしれませんが、それ以上に「1日の総カロリー」をコントロールする方がダイエットへの影響は大きいです。

例えば、高カロリーになりがちな夕食(例:カレーライス約800kcal)を、フルグラ(約222kcal)+無調整豆乳(約88kcal)=合計約310kcalに置き換えるとどうでしょうか。

これだけで、1日で約400kcal以上もの大幅なカロリーカットが可能になります。

ただし、食べた直後に寝るのは消化に悪影響なので、就寝の2〜3時間前までには食べ終えるようにしましょう。

ルール4:とにかく「よく噛んで」食べる

理由2でも触れましたが、フルグラのザクザクとした歯ごたえを活かしましょう。

一口入れたら30回は噛むことを意識してみてください。よく噛むことで満腹中枢が刺激され、50gという少ない量でも満足感を得やすくなります。時間がないからと流し込むように食べるのはNGです。

ルール5:1日の「総糖質量」で考える

フルグラは「主食」です。1食あたりの糖質は「ロカボ(緩やかな糖質制限)」の基準である1食40g以内に収まっています。

【1食あたりの糖質目安】
フルグラ50g(約31.6g)+ アーモンドミルク200ml(約0.9g)= 合計 約32.5g

この1食は問題ありませんが、他の2食(朝食・昼食)でご飯大盛りや麺類、甘いパンなどを食べていたら、1日の総糖質量はオーバーしてしまいます。

フルグラをダイエットに取り入れる日は、他の食事も糖質を控えめにするなど、1日トータルでのバランスを考えることが重要です。

ルール6:選ぶなら「糖質オフ」か「高タンパク」製品

ここまでのルールは通常のフルグラを想定していましたが、より効率的にダイエットを進めるなら、最初からダイエット向けの製品を選ぶのが賢い選択です。

最近は、通常のフルグラに比べて糖質を大幅にカットした製品や、タンパク質を強化した製品が数多く登場しています。次のセクションで、どの商品を選べば良いか詳しく比較します。

【2025年最新】ダイエット向けフルグラ・グラノーラ徹底比較

ダイエット目的なら、もはや「糖質オフ」や「高タンパク」の製品を選ぶのがスタンダードです。各メーカーから様々な商品が出ているので、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。

ダイエット向け製品の選び方

選ぶ際は、以下の3つのポイントをチェックしましょう。

  • 糖質量: 1食あたり20g以下(糖質30%オフ以上)が目安。
  • タンパク質量: 1食あたり10g以上あると、筋肉維持に役立ちます。
  • 食物繊維量: 1食あたり8g以上あると、腸活にも効果的です。

【比較表】主要メーカー糖質オフ・高タンパク製品

人気の主要なダイエット向け製品を比較しました。(※1食50gあたりで比較)

横にスクロールしてご覧ください!

商品
カルビー フルグラ糖質オフ

カルビー マイグラ プロテイン

日清シスコ ごろグラ 糖質60%オフ まるごと大豆

日清シスコ ごろグラ 糖質60%オフ チョコナッツ
カロリー
(1食50g)
238kcal 228kcal 221kcal 211kcal
糖質
(1食50g)
18.9g 19.3g 10.7g 11.2g
タンパク質
(1食50g)
9.1g 10.1g 16.8g 13.5g
食物繊維
(1食50g)
7.7g 7.0g 11.9g 10.9g
特徴
(味・具材)
定番のフルグラの美味しさそのまま。ナッツの香ばしさが特徴で、バランスが良い。 大豆プロテイン入り。甘さ控えめで、黒豆や青大豆、ナッツ類が豊富。 圧倒的な低糖質・高タンパク。きなこ風味で、まるごと大豆や黒大豆がゴロゴロ入っている。 驚異の低糖質。カカオのコクとナッツ(アーモンド・カシュー・くるみ)が香ばしい。
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※数値は2025年10月現在の情報です。リニューアル等により変更される場合があります。

管理栄養士のおすすめはコレ!

管理栄養士
石川いずみさん

目的によっておすすめが変わります。

本気で糖質制限&タンパク質摂取したい人
迷わず「日清シスコ ごろグラ 糖質60%オフ」です。糖質10.7g、タンパク質16.8gは驚異的なスペックです。筋肉を落とさずダイエットしたい方に最適です。

美味しさと機能性のバランスを取りたい人
「カルビー フルグラ 糖質オフ」がおすすめです。フルグラの美味しさを保ちつつ、しっかり糖質オフやタンパク質強化ができています。

【本気で痩せたい方へ】腸内フローラ検査で「自分を知る」ダイエット専用グラノーラ

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【悩み別】管理栄養士が回答!フルグラダイエットQ&A

最後に、フルグラダイエットでよくある細かい疑問について、管理栄養士がお答えします。

Q. 1食50gを守っても痩せません。なぜですか?

管理栄養士
石川さん

いくつかの原因が考えられます。以下の3点を見直してみてください。

  1. かけるもの(牛乳・ヨーグルト)の糖質・脂質は?
    (ルール2参照。加糖ヨーグルトや脂質の多い牛乳ではありませんか?)
  2. 他の食事のカロリーがオーバーしていませんか?
    (ルール5参照。フルグラで減らした以上に、他で食べていたら痩せません。)
  3. 運動量が極端に少なくありませんか?
    (摂取カロリーが消費カロリーを上回っていれば太ります。軽い運動も取り入れましょう。)

Q. フルグラは毎日食べてもいいですか?

管理栄養士
石川さん

1日1食を置き換える形であれば、毎日食べても大きな問題はありません。ただし、フルグラは加工食品であり、含まれる栄養素も限定的です。

卵や魚、野菜などを使ったバランスの良い食事も取り入れ、栄養が偏らないようにするのが理想です。

Q. 結局、オートミールとどっちが良いですか?

管理栄養士
石川さん

これは目的によります。それぞれのメリット・デメリットを理解しましょう。

■ オートミール
◎ 糖質・カロリーがフルグラより低い
◎ アレンジ自在(甘くも、しょっぱくもできる)
△ 調理(ふやかす等)の手間がかかる
△ 味が単調で飽きやすい

■ フルグラ(糖質オフ)
◎ とにかく手軽で美味しい
◎ 食物繊維やタンパク質が強化されている製品が多い
△ オートミールと比べると糖質・カロリーは高め

ストイックに糖質を抑えたいなら「オートミール」手軽さ・美味しさでダイエットを継続したいなら「フルグラ(糖質オフ)」を選ぶと良いでしょう。

Q. 飽きないアレンジレシピが知りたいです。

管理栄養士
石川さん

かけるものを変える以外にも、いくつかアレンジがあります。

  • オーバーナイトフルグラ
    無糖ヨーグルトとフルグラを混ぜて、一晩冷蔵庫で寝かせます。フルグラがしっとりして、ヨーグルトの水分を吸うため満足感がアップします。
  • プロテインパウダーがけ
    かける豆乳やアーモンドミルクに、お好みのプロテインパウダーを溶かしてからフルグラにかけます。タンパク質をさらに強化できます。
  • サラダのトッピング
    フルグラ(特に糖質オフタイプ)を、そのままサラダのトッピングとして使います。クルトンのようにザクザクした食感がアクセントになります。

まとめ:フルグラは「食べ方」次第で最強のダイエット食になる

フルグラは太るのではなく、「食べ方」で太っていただけであることがお分かりいただけたでしょうか。

フルグラは、食物繊維やミネラルを手軽に摂れる優れた食品です。

  1. 1食50gを厳守する
  2. 糖質オフ・高タンパク製品を選ぶ
  3. かけるものは「低糖質」を選ぶ(アーモンドミルクなど)

この3点を守れば、フルグラはあなたのダイエットの強い味方になります。

まずは計量カップを用意し、お気に入りの糖質オフ製品を見つけることから始めてみませんか?