風邪をひいたとき、「少しでも楽になりたい」「なにか栄養のあるものをとりたい」とコンビニに立ち寄る人も多いのではないでしょうか。
コンビニで手軽に購入できるドリンクや食品から栄養をとることで、セルフケアの一環として役に立つ場合があります。
本記事では、管理栄養士のアドバイスのもと、風邪での体調を考慮したコンビニ商品の選び方やセルフケアのポイントについて、医学的な知見も交えてご紹介します。
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この記事の監修者 管理栄養士 石川 いずみさん 医療系企業にて管理栄養士として勤務し、年間100件以上の個別栄養相談を担当。加齢に伴う健康課題や女性のライフステージに応じた栄養管理、若年層の食生活改善まで、幅広い年代への指導経験を持つ。現在はフリーランスとして、管理栄養士の知見を活かし、健康・食分野の記事執筆や監修を中心に活動中。 |
※本記事で紹介している商品にはPR商品を含みますが、ランキング・コンテンツ内容はリーミー編集部調査をもとに作成しています。また本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。 |
風邪のとき、コンビニで買える食品はどこまで役立つ?
「少しでも早くラクになりたい」──風邪をひいたとき、誰もが一度はそう願うもの。
もちろん、風邪をすぐに治すような特効ドリンクは存在しませんが、体調を考慮したドリンク・食品を選ぶことで、体調管理に役立てることは可能です。
とくに水分やビタミン、ミネラルを含むドリンクは、脱水や栄養の偏りを防ぐために意識してとりたい栄養のひとつ。
たとえば「経口補水液」や「ビタミンC入り飲料」、「栄養ゼリー」などは、食欲がないときやのどが痛いときでも無理なく取り入れやすいのがポイントです。
石川いずみさん
無理に固形物を摂る必要はないので、体に負担がかからない形で、栄養や水分を補給できる食品や飲料をこまめに、少しずつ取り入れていきましょう。
コンビニで手軽にそろう風邪時の栄養補給ドリンク&食品
ファミマ・セブン・ローソンなどのコンビニでは、風邪のときのセルフケアに役立つ商品がそろっています。ご自身の症状や体調に合わせて、無理なく取り入れられるものを選びましょう。
ドリンク系(電解質・ビタミン・たんぱく質補給)
栄養ドリンク・滋養強壮ドリンク
- ルル滋養内服液シリーズ
生薬やビタミンB群を配合。ノンカフェインで寝る前でも飲みやすい!
- パブロン滋養内服液シリーズ
生薬にタウリン、ビタミンをプラス。ノンカフェインのジンジャー風味。
- ユンケルシリーズ
生薬やビタミンを含むドリンクがそろっており、種類が豊富
※一部コンビニ店舗やドラッグストア併設型店舗で取り扱いがあります。購入の際は店頭でご確認ください。
経口補水液(OS-1、アクエリアス経口補水液など)
からだの水分補給をサポート。飲みやすくて続けやすい味わいです。
ビタミンC入り飲料(C1000レモンウォーター、キレートレモンなど)
ビタミンC配合で、体調を整えるのにおすすめ。食欲がないときでも摂りやすい!
ヨーグルト飲料(明治ブルガリア、R-1など)
たんぱく質・乳酸菌を含み、食事にプラスするのも◎
ゼリー飲料(inゼリーエネルギー等)
食事がつらい時でも手軽にエネルギー・水分補給が可能
おすすめのコンビニ食品
- おかゆ・雑炊:消化にやさしく、体を温めます
- サンドイッチ・おにぎり:無理なく食べられるときに
- バナナ・りんご:果糖やビタミンで手軽な栄養補給
- プリン・ゼリー:食欲がない時に
石川いずみさん
風邪のときのセルフケア・選び方
- 水分・電解質補給
水分は発熱や汗によって失われがち。経口補水液・スポーツドリンクを活用するのがおすすめです。 - 消化の良い食べ物を選ぶ
おかゆやヨーグルト、バナナなど、体に負担の少ない食品を選ぶと良いでしょう。 - 安静が最優先
無理せず横になり、安静に過ごしましょう。症状が重い場合や長引く場合は医療機関に相談を。
石川いずみさん
よくある質問(Q&A)
Q. コンビニに風邪薬は売っていますか?
A. 現在、すべてのコンビニで風邪薬が買えるわけではありません。
2009年の薬機法改正により、第2類・第3類の一般用医薬品は、登録販売者や薬剤師がいれば販売可能になりましたが、薬剤師や登録販売者が常駐している店舗はまだ限られています。
特に、24時間営業のコンビニでは配置の都合上、風邪薬などを置いている店舗は少数です。
風邪薬の購入を検討している場合は、薬を扱っている店舗を事前に公式サイトや電話で尋ねると良いでしょう。
Q. 栄養ドリンクは風邪の時に効果がありますか?
A. 栄養ドリンクは疲れを感じたときやビタミン補給に適していますが、風邪の原因となるウイルスを直接治すものではありません。
Q. 食欲がない時はどうしたらいい?
A. 水分補給を意識しましょう。ゼリー飲料や経口補水液など、飲みやすいものを選ぶのがおすすめです。