この記事では福利厚生としてオフィスコーヒーを導入するメリット・デメリットから導入をする際のステップまで紹介しています。
- オフィスコーヒーは福利厚生として導入できるのか?
- 導入するメリット・デメリットはどういう点か?
- 導入するまでのステップを知りたい!
このような方はぜひこの記事を参考にしてください!
今回は、オフィスコーヒーの導入メリットから具体的な進め方まで、詳しくご紹介します。
※本記事で紹介している商品にはPR商品を含みますがランキング・コンテンツ内容はリーミー編集部調査をもとに作成しています。また本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。 |
オフィスコーヒーを福利厚生として導入できる?
職場におけるコーヒーの提供は、企業の福利厚生制度の一つとして導入することが可能です。
従業員の福祉向上を目的とした「法定外福利厚生」として位置づけられ、法律で定められた基本的な福利厚生(社会保険や労働保険などの法定福利厚生)とは別に、企業が任意で実施できる制度となります。
企業の規模や予算に応じてシンプルなコーヒーサーバーから本格的なバリスタマシンまで、様々な選択肢があります。
さらに最近では、コーヒーだけでなく紅茶やハーブティーなどのドリンク類、お菓子や軽食、惣菜などを提供する「オフィスコンビニ」のような形態を採用する企業も増えています。
これは従業員の多様なニーズに応えるとともに、より充実した休憩時間を提供することで、職場環境の向上を図る取り組みとして注目されています。特に、従業員の健康管理やメンタルヘルスケア、適切な休憩時間の確保といった観点からも、効果的な施策として評価されています。
- 法定福利厚生と法定外福利厚生の違い!
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分類 定義 福利厚生の例 法定福利厚生 法律で提供が義務付けられているもの - 健康保険
- 厚生年金保険
- 介護保険
- 雇用保険
- 労災保険 など
法定外福利厚生 企業が独自に設けているもの - 財産形成
- 食事補助・健康管理
- 休暇制度
- 余暇・レクリエーション
- 自己啓発
- 慶弔・災害に関する制度
- 住宅補助
- 働き方支援
- 育児・介護の両立支援
- 交通関連支援
オフィスコーヒーを導入する7つのメリット!
オフィスコーヒーを導入することは、単なる福利厚生以上の価値があります。
ここでは、オフィスコーヒー導入がもたらす7つの具体的なメリットについて詳しく解説します。
生産性や従業員のパフォーマンスの向上
オフィスでコーヒーを提供することは、企業の生産性を大きく向上させる可能性を秘めています。
特に午後1時から3時頃のランチ後の眠気対策として効果的で、カフェインの働きで集中力が向上する効果が期待できます。
また、リラックス効果で創造的な発想も生まれやすくなるため、企画業務、クリエイティブ業務をはじや問題解決においても高いパフォーマンスを発揮できます。
組織の活性化とコミュニケーション促進
コーヒーサーバー周辺は、自然な社内コミュニケーションが生まれる重要なスポットです。例えば、部署を超えた従業員同士の何気ない会話から、新しいアイデアや課題解決のヒントが生まれることも。
特に、リモートワークが増える現代では、オフィスに出社する価値を高める重要な要素となっています。
また、新入社員にとっては先輩社員に気軽に相談できる機会となり、フォーマルな会議では得られない情報交換の場として機能し、組織全体の活性化に貢献します。
従業員定着率の向上
快適な職場環境づくりは、従業員の定着率向上に直結します。
質の高いコーヒーを提供することは、「従業員を大切にする企業姿勢」を示すことにもつながり、エンゲージメントを高める効果も。
実際、コーヒー提供を含む福利厚生の充実している企業では、従業員満足度が平均20%以上高くなるというデータもあり、日々の小さな幸せが、長期的な従業員ロイヤリティを育み、結果として離職率の低下にもつながります。
働きやすい環境づくりの具体的な一歩として、導入しやすく効果的な施策といえます。
採用競争力の強化
特に若手人材の採用において、オフィス環境の質は重要な検討要素となっています。
おしゃれなコーヒーマシンや充実したリフレッシュスペースの存在は、会社見学時の印象を大きく左右します。
実際の導入企業では、採用面接時の好印象度が30%以上向上したという報告もあり、SNSでの発信素材としても効果的で、「働きやすい職場」としての認知向上に貢献してくれます。
オフィスコーヒーを含む福利厚生は人材採用サイトでの企業紹介でも、具体例として魅力的なアピールポイントとなります。
コスト効率の最適化
一見、コストがかかるように思えるコーヒー提供ですが、実は非常に費用対効果の高い福利厚生です。
外部カフェの利用と比較すると、移動時間の削減による人件費節約にも繋がります。また、オフィス内での効率的な休憩が可能になることで、業務効率の向上にも好影響です。
さらに、来客対応での活用も考えれば、会議費の削減にもつながり、総合的に見て非常に効率的な投資といえます。
企業ブランド価値の向上
コーヒー提供は、企業のブランディングを低コストで簡単にできる施策の1つです。
働き方改革への積極的な取り組みを示す具体例として、社外への発信効果も高く、特にSNSでの発信素材として注目を集めやすい特徴があります。
来客対応での活用も、取引先との商談や採用面接時に質の高いコーヒーでもてなすことで、ビジネスの成功確率も向上します。
また、従業員のSNSでの自発的な発信により、企業の魅力が自然と拡散される効果も期待できます。
健康経営の推進
適度なコーヒー摂取は、身体面・精神面の健康維持に効果があることが研究で示されています。
適切な休憩時間の確保を促し、メンタルヘルスケアの一環としても機能。特に、コーヒーブレイクという形で自然な休憩習慣が形成されることで、働きすぎを防ぐ効果も期待。
また、オフィス内での休憩を促進することで、過度な外出や不規則な休憩を防ぎ、より健康的な働き方の実現にもつながります。健康経営に取り組む企業としての姿勢を、具体的な形で示すことができます。
オフィスコーヒー導入の2つのデメリット!
オフィスコーヒーの導入には、もちろんメリットだけでなく考慮すべき課題もあります。
ここでは、導入を検討する際に押さえておきたい2つのデメリットについて解説します。
コーヒーが苦手な従業員への配慮も必要になる
コーヒーが苦手で飲めない従業員、妊娠中やその他の理由でカフェインを摂るのを控えている従業員への配慮を怠るとせっかく従業員のためにと導入しても不公平感が残ってしまうケースがあります。
そのためコーヒー以外のドリンクのラインナップが豊富なサービスや、お菓子や軽食・惣菜など幅広い商品がストックできるオフィスコンビニだとより不公平感を軽減できます。
初期導入費用・運用コストがかかる場合も
マシンの購入やメンテナンス、消耗品の定期的な補充など、一定の費用負担が発生します。特に本格的なコーヒーマシンを導入する場合、初期費用は数十万円規模になることも。
また、従業員数が多い企業では月々のランニングコストも決して小さくありません。故障時の修理費用や定期的なメンテナンス費用なども考慮する必要があります。
ただし、これらの費用は従業員満足度や生産性向上による利益と比較検討し、長期的な視点で投資判断をすることが重要です。
福利厚生でオフィスコーヒーを導入した企業の声!
誰でも&いつでも手が届きやすい場所にと、3つの部署が使う休憩所にボックスを設置しました。仕事の合間や小腹が空いたとき、疲れたとき、また3時のおやつにと皆それぞれ楽しんでいます。工場では夜間勤務があるので、夜間に食べる腹持ちのいい夜食としても重宝しているようです。
新しいおやつを補充したらチームメンバーに共有しているんですが、好きなおやつをシェアし合うことで「このおやつおいしかったよ、ラウンジに置いてあるよ!」みたいな会話が生まれることも多いです。
どんな味なのか試してみるワクワク感みたいなものが大きいですね。社内イントラネットでもおやつの設置情報を周知していて、女性人気が高いですが、甘党の男性社員とかも補充されるとすぐ食べています。
各自で抽出できるので、コーヒーを用意する手間や時間が減りました。来客用にはマシンを2台置いて対応しているので、提供するまでの時間がさらに短縮されました。コーヒーコーナーは、コーヒーを多種類用意したり、お菓子を置いたり、美味しく飲めるよう工夫しています。
お客様と商談する人が各自で抽出、提供するので、社員がコーヒーを淹れなくてよくなりました。
自社商品の展示用什器をコーヒーマシンの設置台に使っているので、コーヒーを淹れつつ、商品紹介にも使えています。コーヒーコーナーではお客様に好きなコーヒーを選んでもらえるように、いろいろな種類のコーヒーを用意しています。
オフィスコーヒーやサービスを導入した企業からは、予想以上の効果があったとの声が多く寄せられています。
特に従業員同士のコミュニケーション活性化と、働き方の質の向上です。
コーヒーやお菓子を介した自然な会話が生まれ、部署を超えた交流のきっかけになったり、新商品の補充時には「これおいしいよ」といった会話が自然と増え、職場の雰囲気づくりにも良い影響があるようです。
来客対応においても、コーヒーを淹れる手間が省け、より充実した商談時間の確保が可能に。このように、導入企業の事例からは、業務効率化だけでなく、職場環境の質的向上にも大きく貢献していることがわかります。
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オフィスコーヒーを福利厚生として導入するまでのステップ!
オフィスコーヒーの導入を検討されている企業の方々へ、スムーズな導入を実現するための7つのステップをご紹介します。
事前の準備から運用後のフォローまで、押さえておきたいポイントを順を追って解説していきましょう。
導入目的を明確にしておく
まずは、なぜオフィスコーヒーを導入するのか、その目的を明確にすることから始めましょう。
- 従業員の生産性向上
- 社内コミュニケーション活性化
- 福利厚生の充実による従業員満足度の向上
- 採用活動での企業イメージ向上
- 来客対応の質の向上 など
これらの目的を具体的に設定することで、導入するサービスの選定基準や必要な予算規模が見えてきます。
さらに、目的を明確化しておくことで、導入後の効果測定もしやすくなり、投資対効果の検証も可能になります。
従業員のニーズの調査
アンケートやヒアリングを通じて、従業員の具体的なニーズを把握します。
コーヒーの種類や提供方法の希望、利用頻度の予測、コーヒー以外の飲み物への要望なども確認。
また、カフェインが苦手な従業員への配慮も必要です。このニーズ調査の結果は、サービス選定の重要な判断材料となります。
導入するオフィスコーヒーサービスの比較検討
分類 | 従業員満足度 | 取扱アイテム |
コーヒーマシンの レンタルサービス (コーヒがメイン) |
4.0 | こがわりのあるコーヒーがメイン |
コーヒーマシンの レンタルサービス (コーヒー以外も対応) |
4.5 | お茶・紅茶などコーヒー以外のドリンクも扱う |
オフィスコンビニ | 5.0 | コーヒーをはじめとするドリンク以外に、お菓子・グラノーラ・惣菜などもラインナップ |
ウォーターサーバー | 4.0 | 水・お湯の提供がメイン |
自動販売機 | 4.0 | お茶・紅茶などコーヒー以外のドリンクも扱う |
オフィスコーヒーサービスは、提供内容や運営方法によって大きく3つのタイプに分類できます。
本格的なコーヒーにこだわったサービス、コーヒーに加えて紅茶やハーブティーなど幅広いドリンクを提供するサービス、そしてドリンクだけでなくお菓子や軽食まで取り揃えたオフィスコンビニ型のサービスです。
企業の規模や従業員のニーズ、予算に応じて最適なサービスを選択することが重要です。特に、コーヒーが苦手な従業員への配慮や、より充実した福利厚生を目指す場合は、品揃えの豊富なサービスの検討がおすすめです。
導入後の従業員満足度を高めるためにも、事前の比較検討は慎重に行いましょう。
設置スペースの検討
コーヒーメーカーやエスプレッソマシン型のサービスを導入する場合は、給排水設備の有無、電源の確保、従業員の動線、休憩スペースとの関係性など設置場所を慎重に選ぶ必要があります。
また、複数フロアある場合は、各フロアの利用状況や人数バランスも検討のポイントとなります。
導入後の具体的なルールの検討
利用時間帯、清掃・メンテナンス担当、消耗品の補充方法など、具体的な運用ルールを決めます。
特に、衛生管理や使用マナー、混雑時の対応なども事前に検討。ルールは文書化し、誰もが確認できる状態にしておくことが重要です。
導入にあたっての事前周知
従業員への事前告知は丁寧に行います。導入の目的、利用可能時間、使用方法、ルールなどを明確に伝えます。
また、コーヒーマシンの使用方法については、必要に応じて簡単な説明会を開催するなどスムーズな導入のために、十分な準備期間を設けることが大切です。
導入後の利用状況の確認
定期的に利用状況をモニタリングし、問題点や改善点を把握します。
従業員の満足度調査や意見収集も実施し、必要に応じてルールの見直しや運用方法の改善を行います。また、当初の導入目的に対する効果検証も忘れずに実施しましょう。
まとめ
オフィスコーヒーの導入は、思った以上に大きな効果が期待できる取り組みです。従業員の「ホッ」とできる時間を作るだけでなく、コミュニケーションが活発になったり、仕事の効率がアップしたり。
もちろん、導入にはしっかりとした準備と工夫が必要ですが、従業員も会社も嬉しい、そんな素敵な福利厚生の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。